家を売却することを決めたにもかかわらず、なかなか買い手がつかないこともありますが、売れないのは何らかの理由があることが考えられます。
売れない状態が続くと、維持費を負担し続ける必要があるので、その売れない原因を早めに除去する必要があります。
中古一戸建てが売れないときに考えられる5つの理由についてご紹介いたします。まず1つ目は価格設定に問題があるということです。
売り出し価格の設定が相場よりも高い場合、売れない大きな原因となります。購入希望者は、内見や問い合わせをする以前に価格が高いということだけでリストから外す可能性も高くなるでしょう。
不動産業者の査定に問題があるケースもありますが、価格が高いままではそのまま売れ残ることも考えらます。
相場をもう一度見直し、適正であるか判断したうえで、値下げをすることも視野に入れる必要があるかもしれません。
2つ目は、物件に問題があるということです。駅から遠いとか建物が古いとかなど、条件によっては需要が少なくなる場合があります。
どうしようもない部分ではありますが、情報媒体には戦略的にきれいな写真を掲載するなど、できるだけ魅力を増すための努力が必要となるかもしれません。
リフォームをしてイメージアップを図ることで一定の効果を発揮する場合もあります。ただしそれでも売れない場合は、リスクとなるので十分に検討する必要があるでしょう。
売却価格は下がりますが、買取業者に依頼することもひとつの方法です。3つ目は、不動産会社に問題があるということです。
仲介の依頼をしている不動産会社に問題があるケースもあります。例えば、不動産会社の得意分野ではない場合や広告活動が十分でない場合、あるいは囲い込みをしている場合などは、購入希望者を見つけることは難しくなることがあります。
ちなみに囲い込みとは、仲介手数料を売主と買主の両方から得るために売却物件を抱え込んでしまう行為をいいます。
仮に購入希望者が他の不動産会社を通じて現れても、理由をつけて紹介を断ることから売却に時間がかかってしまうのです。
なかなか買い手が見つからない場合は、不動産会社を変更することもひとつの方法です。
4つ目は、内見の対策に問題があるということです。購入希望者は、希望をもって内見に訪れます。
掃除が十分でなかったり、暗い雰囲気であったり、あるいは設備や建具の動作に不備があったりすると、内見者はがっかりしてしまうことでしょう。
早い売却を望むのであれば、内見というチャンスを生かし印象を高めることが重要です。場合によってはプロのハウスクリーニングを依頼することも効果的です。
5つ目は、時期に問題があるということです。中古一戸建ての市場には需要が高まる時期があります。
新年度を迎える前の2月および3月や、半期にあたる9月などの時期は、就職や転勤などと重なることから最も需要も高まります。
新年度から新しい生活を迎えるため新居を求める動きが見られるので、これらの時期を見計らって売り出すと効果も期待できます。
以上が、中古一戸建てが売れない理由となります。早く売却するには、売れない原因を追究し、その原因に見合った対策を講じることが重要になるでしょう。