オープンハウスとは、物件を一定期間に限り開放し、購入希望者に見学してもらうことをいいます。
マンションを売却するための販売方法のひとつで、購入希望者を効果的に掘り起こし、その数が多いほど価格交渉も優位に進めることができます。
そして実際に物件を見学することで、よりリアルな感覚で生活がイメージしやすく、また見学者どうしの競争意識の高まりからも、早期の売却が期待できます。
ただしオープンハウスを成功させるためには、いくつかの注意しておきたいことがあります。 まずは、基本として入念に掃除を行うことが必要です。
見学者に対して好印象を与えることが、成約率を高めるカギとなります。
清潔感のある室内を演出することが重要で、とくに汚れやすい水回りなどは徹底的にきれいにするよう心がけましょう。
場合によってはハウスクリーニングなどプロに依頼することも有効です。 また当日はすべての照明をつけて明るくしておくことや、消臭をしておくことなどは、好感度を高める効果を発揮します。
オープンハウスは、基本的に不動産業者が主導で開催されることになりますが、所有者本人もしっかりと内容をチェックしておくことが重要です。
とくにチラシの内容に事実と異なる記載はないかという点については、所有者だから気づくことができる内容もあるので、配布される前に確認しておきましょう。
またオープンハウスを開催することは管理会社へ連絡しておく必要があります
さらに、近隣に対しても事前に通知しておくことで、不特定多数の人が出入りすることによる不安を解消できます。
オープンハウスの実施は集客効果が高いので、短期間に多くの見込み客を集めることが期待できますが、同時に売却するにあたって思わぬ問題点を発見することもあります。
集客効果はあったものの購入希望にいたらない場合は価格設定に問題がある可能性があり、またアンケート内容から具体的な懸念材料を知ることもできます。
問題点が浮き彫りになることで、それらを改善して販売活動に結び付けることもできるので、しっかりと受け止め、次の展開に生かすことが重要です。
オープンハウスは戦略的に実施することで非常にメリットの多い販売方法です。 早期に、また高価格での売却が期待できることからも、チャンスがあれば実施を検討してみるのもよいでしょう。
より効果の高いイベントにするためには、事前準備を念入りに行うことと、当日の印象アップのためのポイントを押さえることが重要です。